【体験談】中国旅行は危ない?雲南省8日間でわかったトイレ事情・治安・子連れの実際
中国旅行に興味はあるけれど、衛生面や治安が気になって迷っている――そんな方も多いのではないでしょうか。
実際、「中国旅行に不安がある」と感じて検索している方も多いと思います。
先に結論を書くと、中国旅行は日本と同じ快適さではありませんが、事前に違いを理解して準備すれば過度に怖がる必要はありません。
私は2010年北京留学中の冬休みに、当時8歳の娘と雲南省を巡る中国国内ツアーに参加しました。
参加者はほぼ中国人で、日本人は私たち親子だけ。
日本人向けに整えられた旅行ではなく、現地の人が普段利用している旅の形です。
そのため、観光の快適さというより「中国の生活に近い環境」を体験することになりました。
この記事では、その体験をもとに、中国旅行で多くの人が不安に感じるトイレ事情・治安・子連れでの様子を具体的にまとめています。
中国の現地ツアーに日本人親子で参加した理由

この旅は2010年、今から16年前のことです。
細かな時刻や移動時間までは覚えていませんが、いくつかの場面だけは今もはっきり残っています。
雪山の息をのむような景色、夜遅くに到着した街の湿った空気、そして私たち親子に何かと世話を焼いてくれた中国の人たちの距離の近さです。
当時私は北京に留学しており、1月は学校の長期休暇でした。
せっかく中国にいるのだから、首都以外の地域も見てみたいと思い、雲南省への旅行を考え始めました。
ただ、2010年はスマートフォンや翻訳アプリがまだ一般的ではありません。
個人で気軽に旅行を手配できる環境ではなかったのです。
日本から申し込む海外ツアーも検討しましたが費用が高く、行き先も北京や上海などの定番都市が中心です。
もっと遠い地域へ行くには別の方法が必要でした。
そこで見つけたのが、現地の旅行会社が企画している中国人向けの国内ツアーです。
日本人向けに整えられた旅行ではなく、参加者のほとんどは中国人で、日本人は私と当時8歳だった娘だけでした。
中国語が完全に分かるわけではなかったため不安もありましたが、「個人では行きにくい場所に行ける」と考え参加を決めました。
ツアーは昆明・大理・麗江・シーサンパンナを8日間で巡る行程です。
中国の人が実際に利用している旅行ということで、観光というより生活に近い環境を体験する旅になりました。

中国の現地団体ツアーとは?日本のツアーとの違い

このツアーは場所によって2,3人添乗員さんが変わりました。
印象としては、細やかな配慮という点では、日本人の添乗員さんの方が丁寧だと感じる場面もあります。
ただ、今回の現地添乗員さんたちも、しっかり予定に沿って進行しており、誰かが遅れて出発が遅れる、といったことは一度もありませんでした。
そして私自身も、集合時間にはかなり気を遣っていました。
実は、留学していた大学でこんな経験があったからです。
当時、大学が留学生向けにバスを出し、北京の観光地や京劇鑑賞に連れて行ってくれる企画がありました。
日本なら、まず点呼を取り、全員そろってから出発しますよね。
ところがその大学では、点呼をする人がいませんでした。
時間になると、そのままバスが発車します。
つまり、間に合わなければ普通に置いていかれます。
さすがに雲南省のツアーで置いていかれることはないとは思いますが、それでも私は毎回早めに集合場所へ行っていました。
雲南省ツアーの移動とスケジュールの実際

雲南省は、とても広いです。
観光地と観光地の距離があり、バス移動は1日数時間になることもありました。
ただ、車内ではガイドさんがずっと話をしてくれるため、思ったほど退屈ではありませんでした。
言葉はすべて中国語で細かい部分までは理解できませんでしたが、大体の内容はつかめるので、それだけでも十分面白かったです。
たとえば翡翠店へ向かう途中、ガイドさんが翡翠について話してくれました。
結婚の際、相手の親から翡翠の腕輪を贈られたというエピソードもあり、中国では翡翠が特別な意味を持つ贈り物であることが伝わってきます。
翡翠は長く身につけるほどよいとされ、肌にも石にもよいのだそうです。
肌の油分が石になじみ、少しずつ艶が増していく――いわば「翡翠を育てる」という感覚だと聞き、なるほどと思いました。
長い移動時間も、こうした話を聞いていると、中国の文化を知る時間に変わっていきました。
中国のツアーで立ち寄るお土産店と買い物の注意点

日本のツアーと同じで、中国のツアーでもいくつかのお店に立ち寄りました。
翡翠店、精油のお店、そして「村の暮らしを見学する」という場所などです。
ところが、その村では生活の見学というより、気づけば目の前に銀の腕輪が並べられていました。
いわゆる販売の場だったようです。
一方、翡翠店に入る前にはガイドさんから「このお店では値段交渉をしないでください」と注意がありました。
中国では買い物の際に値段交渉をすることが多いのですが、その店は政府管理の価格で販売しているため交渉は禁止とのことでした。
私はそこで翡翠の腕輪を購入しましたが、今でも大切に持っています。
なお、銀の腕輪もきれいで少し欲しくなったのですが、同じツアーの中国の方から「買わない方がいいよ」と教えてもらいました。
おそらく観光地価格だったのでしょう。
気になるトイレ・衛生・治安の実際

中国旅行に不安を感じる理由として、最も多いのがトイレ事情でしょう。
実際に北京で生活していた私も、日本とは感覚がかなり違うと何度も感じました。
結論から言うと、日本の基準で考えると驚く場面は確かにあります。
事前に知っておけば対処はできますが、「すぐ慣れる」とも言い切れません。
場所によっては最後まで緊張して使うトイレもありました。
トイレットペーパーは必ず持参
観光地やホテルのトイレは比較的整っていますが、移動途中の施設や地方へ行くほど設備は簡素になります。
紙が備え付けられていないのは当たり前で、ティッシュペーパーは常に持参していました。
ツアー参加者も皆ポケットティッシュを持ち歩いていました。

個室の仕切りと鍵の状況
また、個室の仕切りが低かったり、完全に区切られていないこともあります。
最初は戸惑いましたが、現地の人はまったく気にする様子がなく、隣同士で普通に会話をしている場面も見かけました。
ドアがあっても鍵が壊れていることがあり、扉を押さえながら使ったこともあります。
観光都市から離れるほど快適さは下がる印象でしたが、生理現象なので避けることはできません。
覚悟を決めて入るしかありません。

玉龍雪山前の「最後のトイレ」
トイレの話で特に印象に残っているのが、麗江の玉龍雪山に登る前のトイレです。
山にはトイレがないため、ここが最後のトイレポイントでした。
当然、長い列ができています。
すると、並んでいたおばさまの一人が「みんなトイレの時間を短くするために、ズボンのボタンを外しておきましょう」と提案しました。
周囲のおばさまたちも「それがいいわね」と言い、列に並びながら準備を始めます。
思いがけなく面白い光景に驚いたため、とても印象に残っています。

水・食事・お腹のトラブル対策

中国では水道水は基本的に飲みません。
飲料水はペットボトルの水を購入していました。
当時の私は北京で生活していたため、食事や水にある程度慣れており、お腹を壊すことはありませんでした。
ただ、旅行者の場合は体調を崩すこともあると思います。
氷の入った飲み物を避ける、よく加熱された料理を選ぶ、薬を持っておくなど、簡単な対策を意識しておくと安心です。
旅行前にお金の準備も気になる点ですよね。2010年にはこのカードの存在を知らなかったのですが、今はこの「海外で使えるデビットカード」を使っています。
海外旅行の現金準備や支払い方法については、Wiseカードを使った方法をこちらの記事で詳しくまとめています。
→ 海外旅行の現金準備はWiseカードで!両替不要・手数料もお得!
夜の治安と子連れでの安全性

中国の治安について心配される方は多いと思います。
私もそこは意識して、小さな子どもを連れていたこともあり、夜遅くまで出歩くことはしていませんでした。
ただ、麗江の街は夜になると提灯に灯りがともり、昼間とは違う雰囲気になります。
観光客も多く、ゆっくり散策している人の姿が目立ち、にぎやかなエリアを歩く範囲であれば特に不安を感じることはありませんでした。
麗江で過ごした夜

麗江の夜には、忘れられない出来事があります。
玉龍雪山で一緒になった中国の大学の女性教授と意気投合し、彼女の知り合いが営む民宿を訪ねることになりました。
その宿は、ナシ族の伝統的な四合院建築を改装した建物でした。
中庭には木々が植えられ、裏手には川が流れています。
とてもリラックスできる居心地のいい場所でした。
そのときにここにもう一度戻って来たいと思ったほどです。
そこで宿の主人や宿泊客とお茶を飲みながら話しているうちに、気づけばかなり遅い時間に。
帰りはタクシーでホテルへ戻りましたが、旅の中でも特に印象に残る夜になりました。
中国の現地ツアーのメリット・デメリット

今回の旅は、日本のパッケージツアーとはかなり雰囲気の違う体験になりました。
安心感や快適さという点では、日本の旅行の方が行き届いていると思います。
スケジュール管理も丁寧で、言葉の心配もありません。
一方で、中国の現地ツアーには別の良さがありました。
参加者同士の距離が近く、ガイドや周囲の人とのやり取りの中から、その土地の暮らしや人の雰囲気が自然と伝わってきます。
観光地を見るというより、その国の生活の中に少しだけ入れてもらったような感覚でした。
また、個人では行きにくい場所や手配が難しい場所まで連れて行ってもらえたことも大きな利点です。
海外でのカード利用や両替について不安がある場合は、Wiseカードの仕組みを先に知っておくと安心です。
→ Wiseカードとは?海外旅行での使い方と注意点
中国旅行は危ない?実際に行って感じたこと

中国旅行が危険かどうかは、多くの人が気にする点だと思います。
実際に訪れてみて感じたのは、「日本と同じ感覚で行くと戸惑うが、事前に違いを理解して準備すれば過度に怖がる必要はない」ということでした。
トイレや衛生面は日本とは確かに異なります。
ただし、ティッシュを持参する、水に注意するといった基本的な準備で対応できる範囲のものです。
治安についても、深夜の単独行動を避ける、人通りの多い場所を歩くなど一般的な注意を守る限り、危険を感じる場面はありませんでした。
つまり中国旅行は「危ない国」か「安全な国」かという単純な話ではなく、日本との環境の違いを理解して行動できるかどうかが大きいのではないでしょうか。
実際、子連れでの中国旅行が可能かどうかは出発前に最も迷った点でしたが、無理のない行程と体調への配慮を意識することで大きなトラブルなく過ごすことができました。
子どもの高地での体調や実際の様子については、次の記事でまとめていきます。
