中国旅行のトイレ事情は?紙はない?和式・鍵の違いと対策を実体験で解説
中国旅行を考えたとき、意外と多くの人が気にしているのが「トイレ事情」ではないでしょうか。
観光地や食事の情報はたくさん見つかるのに、トイレの話はあまり具体的に書かれていないため、不安を感じるのも無理はありません。
結論から言うと、中国のトイレは日本と同じ感覚で考えない方が安心です。
ただし、あらかじめ知って準備しておけば、必要以上に心配する必要はありません。
私は1990年代の短期留学、2009〜2010年の北京生活、さらに2018年の渡航、またそれ以外にも複数回中国に滞在しました。
この記事では、その実体験をもとに中国のトイレの実際と、旅行前に知っておきたい対策をまとめます。
初めて中国に行く方や、中国旅行に不安を感じている方の参考になればと思います。
中国のトイレ事情|日本とどれくらい違う?最初に知っておきたい結論

中国のトイレは、日本のトイレを想定していると戸惑う場面があります。
特に「紙がないことがある」「鍵が壊れていることがある」「和式トイレもよくある」という3点が、旅行者の不安につながりやすいポイントです。
ただし事前に知っておけば、対処できないほど困ることはほとんどありません。
まずは全体像を押さえておくと安心です。
中国旅行というと、治安や食事と並んで「トイレ」が不安という声をよく聞きます。
ただ、子ども連れで雲南省を周遊した経験から言うと、事前に知っておけば必要以上に怖がるものではありません。
▶ 中国旅行全体の様子については【子連れ中国旅行の実体験まとめ】でも書いています。
私が体験した中国のトイレ|1992年「ニーハオトイレ」の衝撃
中国のトイレ事情の全体像に行く前に、私が初めて中国に行ってびっくりしたことを紹介します。
初めての「ニーハオトイレ」体験
私が初めて中国に行ったのは1992年ごろ、大学生のときの短期留学でした。
友人と3週間ほど滞在したのですが、そのとき人生で初めて、ドアのない・仕切りの低いトイレに遭遇しました。
隣との距離が近く、用を足しながら会話ができてしまうほどです。
私たちは冗談で「ニーハオトイレ」と呼んでいました。
日本の清潔で快適なトイレに慣れていた私にとって、これが最初の「トイレの洗礼」でした。
これは1990年代の話です。
2010年に訪れた雲南省の観光地では少し変化が?
▶当時の旅行の様子は【雲南省8日間旅行記】にまとめています。
日本基準で考えると驚く理由
日本のトイレは清掃や設備管理が行き届いており、海外と比べても利用しやすい環境です。
古い公衆トイレでは必ずしも美しいとは言えない場所もありますが、近年は清掃が行き届いたトイレが増えています。
田舎の公衆トイレに行っても、清潔できれいでびっくりすることってありますよね。
その感覚のまま中国に行くと戸惑いやすい一方、あらかじめ違いを知っておけば、必要以上に驚くことはありません。
中国のトイレ事情① トイレットペーパーはある?ない?

中国のトイレでまず戸惑うのが、トイレットペーパーの扱いです。
日本のように各個室に備え付けられているとは限らず、持参を前提にしている場所も多くあります。
ペーパーは設置されていないことがある
中国のトイレにはトイレットペーパーが備え付けられていないことが珍しくありません。
駅や観光地、場合によっては空港でも置かれていないことがあります。
設置されている場合でも、入口付近に大きなロールが置かれていて、個室に入る前に必要な分だけ自分で取ってから入る形式が多く見られます。
「個室の中には紙がない」という前提で動くのが基本です。
洋式でも便座がない場合がある
洋式トイレでも、女性が座る便座が付いていないケースがあります。
初めて見たときは戸惑いましたが、その場合は中腰の姿勢で使用するしかありません。
どうしても不安な場合は、女性用の携帯トイレ補助グッズ(立ったまま使用できるタイプ)を持参すると安心ですよ。
精神的な負担がかなり減ります。
以下で紹介しているグッズを使えば、女性でも立ったまま用を足せます。
その使い方を詳しく紹介している記事はこちらから
→女性も立ちしょんできれば登山・災害時・渋滞に役に立つ!グッズ使用方法を詳細に解説!
中国のトイレ事情② 鍵・ドア・仕切りの実際

中国のトイレで戸惑いやすいのは、設備の不具合です。
日本では個室のドアや鍵がきちんと機能しているのが当たり前ですが、中国では「ドアはあるが鍵が使えない」「仕切りが簡易的」といったケースもあります。
鍵が壊れていることがある
「ドアがあるから安心」と思ったのもつかの間、鍵が壊れていることがあります。
荷物でドアを押さえながら使用したこともありました。
そのため、個室が空いていても、まず鍵がかかるか確認する癖がつきました。
大都市でも油断できない
北京のような大都市でも、場所によってはびっくりするようなトイレがあります。
2018年のときでさえ、青空市場のトイレは穴だけの簡易的なタイプのものでした。
また空港でも鍵が壊れていた経験があります。
つまり「都会だから大丈夫」とは限らないのが実情です。
ドアがない・仕切りが低いケース
先ほどもお伝えしたように、穴だけのトイレや、仕切りが低く個室とは言いにくいトイレもあります。
ただし、ツアーで訪れる主要観光地や大型施設では設備が整っていることも多く、仕切りのないトイレに遭遇する可能性はそれほど高くありません。
「あり得る」と知っておくだけで、心の負担はかなり軽くなります。
中国のトイレ事情③ 和式トイレの使い方と向きの違い

中国では現在も和式トイレが残っているところがあります。
日本と形は似ていますが、向きや使い方が異なるため、初めて利用する人は戸惑うかもしれません。
日本との向きの違い
中国の和式トイレは、日本と向きが逆です。
日本ではドアに背を向けてしゃがみますが、中国ではドアに顔を向ける形で使用します。(日本でも中国でもドアが横の場合もありますが)
私も最初は「トイレの向きが違う」と強く印象に残りました。
もっとも、現在の日本は洋式トイレが主流になっているため、和式自体に慣れていない人も多いかもしれません。
そういう意味でも、あらかじめ知っておくと安心です。
幼稚園のトイレで感じた文化の違い(北京生活)
北京で生活していたとき、娘が通っていた大学付属幼稚園のトイレは、和式便器が3つ並び、個室には分かれていませんでした。
3つの便器が一つの空間に設置されている形です。
トイレットペーパーは子どもの手の届かない場所に置かれていて、必要なときは先生に伝えて受け取る仕組みでした。
日本の学校のトイレとはかなり異なり、生活文化の違いを感じた出来事の一つでした。
中国のトイレは今どうなっている?昔と現在の違い

中国のトイレ事情は「昔のまま」でも「完全に近代化」でもありません。
実際には、場所によって大きく異なります。
中国のトイレ事情は、時代によって大きく変わっています。
私が1990年代に体験した環境と、2010年に訪れた観光地とでは、印象はかなり違いました。
雲南省の麗江古城のような観光地では、街全体が整備され、外国人旅行者も多く訪れています。いわゆる「覚悟が必要」という雰囲気ではありませんでした。
▶麗江滞在の様子はこちら
また、子どもを連れて訪れた西双版納の観光施設でも、ツアーで行動する範囲では特別に困ることはありませんでした。
▶西双版納の体験記はこちら
都市部と地方の違い
近年は大型ショッピングモール、ホテル、空港などでは設備の整ったトイレが増えています。
洋式トイレが設置され、清掃も行き届いている場所も少なくありません。
一方で、市場や古い公共施設、ローカルな場所では昔ながらのトイレが残っています。
つまり「中国=全部が不便」というわけではなく、利用する場所による差がとても大きいのが特徴です。
2018年に訪れたときの実感
私が2018年に訪れた際も、都市部では整ったトイレが増えていた一方、従来型のトイレも引き続き使われており、環境が劇的に変わったという印象はありませんでした。
新しい商業施設やホテルでは快適に利用できる場所も多くなっていましたが、公衆トイレや古い施設では昔ながらの設備に出会うこともあります。
海外と比較した中国のトイレ事情

中国のトイレに驚く人は多いですが、実際には中国だけが特別というわけではありません。
海外をいくつか訪れてみると、日本のトイレ環境の方がむしろ例外的に整っていると感じます。
日本のトイレが特別に整いすぎている
日本では、公園や駅などの公共トイレでも清掃が行き届き、設備が安定して使えることが当たり前になっています。
しかしこれは世界的に見ると、珍しい環境ではないでしょうか。
海外では、設備の状態や清潔さにばらつきがあることの方が普通です。
ヨーロッパの都市でも設備は一定ではない
2025年にスペインを旅行した際、バルセロナのような大都市でもトイレットペーパーのないトイレに何度も出会いました。
また便座が付いていないトイレにも2回遭遇しています。
設備が常に整っているわけではない点は、中国と共通しています。
有料トイレという考え方
さらにスペインでは、トイレが有料であることも珍しくありませんでした。
マドリードの駅では1ユーロ(カード払い可)の支払いが必要で、観光地でも同様に有料トイレが設置されていました。
こうした違いを知っておくと、中国のトイレも「特別な問題」ではなく、海外旅行の一つの文化差として受け止めやすくなります。
スペインはどこに行ってもタッチ決済でした。
そしてマドリード駅のトイレ使用料もタッチ決済。
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中国旅行で困らないためのトイレ対策と持ち物

中国のトイレは設備が整っていない場合もあります。
しかし、事前に準備しておけば大きく困ることはありません。
ここでは旅行前に用意しておきたい持ち物と、現地での行動のコツをまとめます。
持っていくべき持ち物リスト
・ポケットティッシュ
・ウェットティッシュ
・アルコールジェル
ポケットティッシュは必須です。
バッグの奥ではなく、すぐ取り出せる場所に入れておくと安心です。
手洗い場がないところもあり、あっても石けんなどはまずないと思っていた方がいいでしょう。
ウェットティッシュがあれば最低限の清潔を保つことができます。
アルコールジェルも携帯しておくと、食事前や移動中にも役立ちます。
トイレットペーパーやウェットティッシュは必須です。
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トイレで困らない行動のコツ
観光地に着いたら、まずホテルやレストランでトイレを済ませておくと安心です。
設備が整った場所で利用しておくことで、外出先で慌てる場面を減らせます。
また長距離移動の前には、意識してトイレに立ち寄ることもポイントです。
「見つけたら入っておく」という感覚で行動すると、旅行中のストレスはかなり軽減されます。
中国旅行のトイレは実際どれくらい大変?体験から感じたリアル

実際に何度も中国を訪れていますが、旅行中ずっとトイレに困り続けるということはありませんでした。
観光地のレストランやホテルでは、比較的整ったトイレが利用できることが多いです。
困る場面があるとすれば、移動中の休憩施設や市場などローカルな場所です。
つまり「常に大変」というより、「ときどき準備していないと困る場面がある」という程度でした。
ポケットティッシュとウェットティッシュを携帯していれば、多くの場合は問題なく対応できます。
まとめ:中国トイレで困らないために

中国のトイレ事情は日本と大きく異なりますが、事前に知って準備しておけば過度に心配する必要はありません。
特に覚えておきたいポイントは次の3つです。
・トイレットペーパーは持参する
・鍵や便座がない場合も想定しておく
・ウェットティッシュを携帯する
これらを意識しておくだけで、トイレは旅行中の大きなストレスにはなりません。
文化の違いの一つとして受け止めておくと、気持ちに余裕が生まれ、中国旅行をより気楽に楽しめるはずです。
