初心者にもおすすめの登山【福岡・佐賀 基山】最短ルートなら頂上まで約10分!

基山概要は以下のとおりだよ!

標高:404m
登り時間:1時間
下り時間:40分
駐車場:水門に駐車場あり
トイレ:水門駐車場にきれいなトイレあり
印象:初心者が山登りをはじめようというのにぴったりの山
   子ども連れで登っている家族にも何組かすれ違った

みなさんは登山と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

もしかすると、きつい、暑い、寒い、というネガティブな印象かもしれませんね。

でも登山は運動になり、体力作りができ、自分のペースで登れて、さらに自然に癒されるといういいところがたくさんあります。

私が登山を始めてから約5年。主に九州の佐賀や福岡にある、往復3時間前後で登れるような山を中心に挑戦しています。万年初心者ですが、それでいいと思っています。

今回はそんな中から、特に初心者におすすめの登山・基山をピックアップしました。

基山の登山コースや、珍しい花、なんと10分で登れるコースも紹介します。

ほんの少しの冒険で大きな満足を得られる、そんな山歩きを一緒に楽しみましょう。

水門跡~頂上までのルートは登り1時間程度

基山は何本もの登山コースがありますが、どの登山口からでも1時間程度で山頂に着きます。今回は水門跡にある駐車場に車を停めて登りました。

水門の駐車場は車が10台程度停められます。ちなみに訪れたのは5月の土曜日で、10時の時点で駐車場は満車、路肩に止めている車も多数ありました。駐車場にはきれいなトイレもあります。その駐車場からすぐに登山口があり山道に入ります。

最初は階段を登りますが、その後は歩きやすい山道が続き、再び階段が出現します。岩がゴロゴロしたり、鎖が張っているような場所はなく、小学生を連れた家族も何組か登っている姿が見られました。初心者には本当にピッタリのコースです。1時間程度で頂上に到達です!

今回私は登山靴ではなく、普通のスニーカーで登りました。

歴史の勉強にもなる史跡コース

基山は基肄城(きいじょう)跡でもあるので、山登りだけでなく歴史散策もでき登山プラスアルファの楽しみがあります。

基肄城は天智4年(665年)に築かれた日本最古の山城です。韓国の城の様式に似ているため「朝鮮式山城」とも呼ばれていたそうです。

この城が作られた背景には、歴史的な出来事が関わっています。663年、日本(当時は倭と呼ばれていました)は、韓半島であった白村江の戦いで大敗しました。その結果、北部九州の防衛が重要になり、その一環として基肄城が築かれたのです。

基山とその東峰を土塁と石塁で囲み、城内には約40棟の建物があったことがわかっています。これらの建物には、武器や食料が保管されていたようです。

時が経ち、中世には「木山城」として再利用されましたが、築城した人物や詳しい時期は明らかになっていません。しかし、基山の頂上や土塁には当時作られたものとされる構造物が残っています。

基肄城跡は、その歴史的な重要性から、1937年に国の史跡に、そして1954年には特別史跡に指定されました。基肄城跡は日本の代表的な史跡の一つなのです。

そのため、基山には史跡コースというのがあります。今回の登山もちょうどそのルートを通ったので、そのルートでは何が見られるのかを紹介しますね。

米倉礎石群

基肄城の南東部にある尾根上の平地に位置する米倉礎石群は、花崗岩を用いた柱の基礎跡です。この場所では以前、炭化した米が見つかり、これが米を保管していた倉庫であったと推測されています。さらに、最近になって大宰府の史跡からも、基肄城で米を蓄えていたことを示す木簡が発見されています。

つつみ跡

つつみ跡は、基山東峰の最上部にあります。直径約18mのくぼみになっているところです。有明海側からの敵の侵入に備えて、烽火(のろし)による情報伝達の仕組みがあったとされています。この城跡の築城1350年を記念して、烽火を実際に再現するイベントが行われました。

東北門跡(とうほくもんあと)

東北門跡は、城の東北部に位置し、幅6m、高さ3mの土塁を幅2.7m切り開いて造られた門です。この門の基礎部分には、左右の両端に門柱の基礎石が残されています。近世には、この門を通じて水門跡(南門跡)から萩原(現在の筑紫野市)への近道として利用されており、「萩原越え」と呼ばれていたそうです。

丸尾礎石群

基肄城跡には約40棟の礎石建物跡が確認されており、それらは12群に分類されています。丸尾礎石群は、これらの中の一つで、城跡西側山地の傾斜面に位置しています。この傾斜面のわずかな平坦部を拡張し、ほとんどが5間×3間の大きさの礎石建物群が建てられていました。これらは主に有事の際の倉庫として利用されていたとされます。

また、太宰府史跡不丁地区から出土した木簡によると、8世紀ごろには基肄城からは稲殻が筑前、筑後、肥後の各国へ供給されていたことが記されています。

絶滅危惧種の「オキナグサ」が見られる山頂

山頂には素晴らしい景色が広がるだけでなく、「オキナグサ」の自生地という点も魅力の一つです。オキナグサは希少植物で、3月~5月ごろに赤紫色の花が咲きます。その後におじいさんの白髪のような種ができ、その様子から「オキナグサ」と名付けられています。

佐賀ではこの基山だけでオキナグサが見られるため、ぜひ花が咲くころにに見にいってみてはいかがでしょうか。

山頂は広く、ちょっとした草原になっており、景色も素晴らしいです。ここでお弁当を広げると、とても気持ちのよいひとときを過ごせるでしょう。

また、山頂には「霊霊(たまたま)石」と呼ばれる御神体や、天智天皇欽仰碑もあります。

草スキー場の駐車場からなら山頂まで約10分

私は水門から1時間かけて登りましたが、別ルートではなんと10分で登れます。そのルートは基山草スキー場の駐車場(佐賀県三養基郡基山町宮浦2166-1)に車を停めて登るルートです。

私も一度このルートで登ったことがあります。傾斜のきついところがありましたが、すぐに頂上に着きましたよ。

登山は得意じゃないけれど絶景を見たいという方にはおすすめです!

今回の登山時の持ち物一覧

登った服装は、Tシャツ+UVカットパーカーとワークマンのエアロストレッチクライミングパンツ、スニーカーです。

持ち物は以下のとおり。

☑帽子
☑リュック
☑水筒
☑携帯
☑財布
☑ハンカチ
☑ティッシュ
☑小さめのタオル

靴は普通のスニーカーで十分でした。お持ちの方は登山用のトレッキングポールがあるとなお楽に登れるでしょう。

私はトレーニングウエアのようなものを持っていないので、登山はいつもジーンズでした。しかし今回優秀と評判のワークマンのエアロストレッチクライミングパンツで登山。ストレッチもきいていて、吸汗・速乾に優れているらしいので、これからも登山にはこのパンツを利用しようと思います。

まとめ

基山は子どもや高齢の方も登っている、ちょっと体を動かしたい時にぴったりの山です。特に山頂の景色は、労をねぎらう最高のご褒美。しかもコースによっては10分で絶景が眼下に広がります!

この素晴らしい自然の中で、リフレッシュしてみませんか?

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■基山
〒841-0204 佐賀県三養基郡基山町小倉

■基山草スキー場
〒841-0204 佐賀県三養基郡基山町宮浦2166-1

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