ウロコインコが噛む理由は?大変な時期はいつ?噛み癖についての考察
ウロコインコをお迎えする前に、「ウロコインコは噛むからやめとけ」と小鳥やさんに言われました。
それを押し切って(?)ウロコインコの晴をお迎えして、早3年。
それからウロコインコがなぜ噛むのか、いつ噛むのかを観察してきました。
理由がわかれば対策ができるからです。
今では噛むことはあるものの、噛まれて困るとか、噛むのが問題とは思っていません。
ウロコインコが噛む理由や、一番噛んだ時期、飼い主の心境の変化などを紹介します。
ウロコインコが噛む理由

最初にお伝えしたいことは、小鳥はどの子も噛むということ。
ただ、くちばしの大きさ・強さや、その仔の性格、飼い主の対応状況などにより、その噛むということが問題になるかならないかだけ。
例えばセキセイインコにしても、噛む子はいます。
でも、セキセイインコはくちばしが小さく、力も弱めのため、それほど「問題」にはなりません。
コザクラインコは一緒に暮らしたことはありませんが、コザクラインコは噛むと痛いということは聞きます。
このように、ウロコインコだけが噛むということではないのです。
ただやはり、ウロコインコはくちばしの力が強く、噛まれると皮膚を貫通し血が出るほどです。
我が家のウロコインコを観察し、こういうときに噛むというのをピックアップしてみました。
それがこちらです。
嫌なことをされたとき
興味を持ったとき
遊びで
移動するときに
本能で
一つひとつ説明していきます。
嫌なことをされたとき
これは、そうですよね。
「やめて!」
の意思表示です。
ただ、私は晴の嫌がることをしないので「やめて!」の意味で噛まれることはほとんどありません。
たまに、カキカキをしているときに晴の嫌な部位に指が当たると「やめて!」と意思表示されるくらいです。
噛まれないようにするためには、この「嫌がることをしない」というのが大事なポイントです。
鳥さんは噛む前にちゃんと意思表示をしてくれます。
例えば、目を背けたり、身体をのけぞらせたり、離れたり。
そのサインを受け取ってそこでやめると噛まれません。
でも、そのサインに気づかないでいると最終的に噛まれます。
すると鳥さんの方も、噛むとやめるんだと学習して、最初から噛んでくるようになるかもしれません。
このようなことは「インコ&オウムのお悩み解決帖」が詳しいので、ぜひ何度も読まれることをおすすめします。
興味を持ったとき
興味を持ったときは、まずくちばしで確かめます。
私たちには手がありますが、鳥さんにはないのでくちばしが活躍します。
「なにかなー?」と思ったらくちばしでトントンしたり、カプカプしたりしていますよ。
遊びで
「これをするのが楽しい」と思って噛んでくることがあります。
上の「興味を持ったとき」は、まだそれをするのが楽しいかどうかわからない状態。
遊びで噛んでくるのは、いわゆる「甘噛み」で、噛むのが楽しかったりするのでしょう。
よく指の爪横の皮膚を噛んできます。
血は出ませんが、強く噛まれると痛いです。
あとは、夏になると半袖になりますよね。
すると腕にあるほくろとかを、チミッと噛んできます。
ほくろじゃなくても、なぜかチミッと噛みます。
この「チミッ」が痛い!
血もにじみます。
「なにかなー、チミッとしたら楽しいな―」と思ってて、悪気はないのでしょうけれど。
あんまりしつこい場合には、腕カバーをして素肌を隠します。
また、遊んでいてテンションが高くなり、そのテンションのまま噛んでくることもあります。
テンションが高くなっていると思ったら、手を出さないのが無難です。
移動するときに
鳥って、案外飛びません。
飛ぶよりも歩く方が省エネらしく、歩けるところは飛ばずに歩きます。
ケージから手に移るときも、ちょっと距離が離れている場合まずくちばしを手にひっかけて、よいしょと手に移ってきます。
慣れている人は、何とも思わないけれど、もし慣れていない人なら噛まれたと思うかもしれません。
本能で
不思議なのですが、素足に攻撃してきます。
足の指が何に見えるのかはわからないのですが、有無を言わせず、素早く攻撃されるので、靴下必須です。
それともう一つ不思議なのですが、ケージの床を掃除しているとき、たまに左手に攻撃してきます。
決まって、左手です。
なんでなんだろう?
とにかく、こういう「理由なく攻撃してくる」ことは、本能なんだろうと思って、靴下をはくとか、左手を攻撃されそうになったら手を引っ込めるとか、こちらが自衛しています。
さらに、ペレットやシードを食べているときに近くに指を近づけると噛まれます。
これも、食事を奪われたくない本能なのでしょう。
また、見慣れない人がいると興奮します。
羽をぶわっとさせてテンションが高くなります。
そのようなときに手を出すと噛まれるの必至です。
一番噛んだ時期は生後半年あたり

ネットでは1歳になるくらいに自我が出てきて(?)噛むようになったとか、2歳過ぎたら落ち着いたとか、さまざまな書き込みを見ます。
晴はもうすぐ3歳ですが、今までで一番噛んでいた時期は、生後半年あたりだと思います。
1歳近くなると落ち着いてきて、そこまで「噛まれた」と思わなくなりました。
必要以上に噛まない理由

晴が半年を過ぎたあたりから落ち着いてきて、噛むことはあるけれど私がそこまで「問題」と思うことがなくなってきました。
その理由は3つあります。
1つ目は、基本ですが、嫌がることをしないということ。
2つ目はお互いの距離感がわかってきたこと。
私も晴が本気で噛んでいるのと、甘噛みだけどちょっと力入っちゃった、という区別がわかるようになりました。
また、「あ、これは噛みそうだな」という気配も察知できるようになりました。
私の心境の変化
3つ目が、血が出ない限り噛まれたと「私が」思わなくなったこと。
ここは大きいです。
最初は「くちばしで挟まれた=噛んだ」と思っていました。
今は「血が出た=噛んだ」という考え方なので、いくら痛くても血が出ていない限りは噛まれたことには(私の中では)なりません。
飼い主も勉強する必要あり

ウロコインコが真剣に噛むと指に穴が開き、出血します。
かなり痛く、噛まれたところは腫れます。
しかしウロコインコは魅力的なんですよね。
個体差があるので、ウロコインコがすべてそうだとは言えませんが、晴を見ていると面白いです。
頭からお腹、羽から尻尾まで全身触れます。
頭もいいです。
そのため、インコは噛むということを理解して、噛まれても無駄に騒がないような対応ができるのであれば、おすすめです。
晴は今のところ換羽期でイライラして噛むのが増えたとか、発情で噛むのが増えたということもありません。
いい関係を保っていると思っています。
我が家のウロコインコとこのような関係になれたのも、やはり「インコ&オウムのお悩み解決帖」で勉強して得た知識があったからです。
鳥さんをよく観察して、どういうときに嫌がるのか、人はどのように行動すればいいのかを学ぶと、不必要に噛むことはなくなるでしょう。
楽しい小鳥ライフを!