インコ芸の教え方
ウロコインコは、その愛らしさと賢さで多くの飼い主を魅了する人気の鳥です。
我が家にも3歳になるウロコインコ・晴がいますが、その頭の良さには驚かされるばかり。
実は、インコに芸を教えるのは想像以上に楽しく、彼らも遊び感覚で覚えてくれることが多いのです。
今回は、我が家のインコが覚えた芸の種類や、実際にどのようにして芸を教えたのか、さらに芸を教えることで感じたインコとの絆についてご紹介します。
ウロコインコのできる芸は
我が家のウロコインコが覚えた芸は、6種類。
こちらの意図が伝わって行動してくれるのは、見ていて思わず笑顔になれますよね。
バンザイ:最初に教えた芸で、こちらが「ばんざ~い」というと両脇をあげる姿がとても可愛らしいです。
持ってきて:少し離れた場所に置いている小さな物を持ってくる芸。遊びの延長で覚えてくれました。
輪投げ:輪っかを自分でポールに通すアクション。高いポールに背伸びしながら通す様子が可愛いです。
トンネルくぐり:紙筒などのトンネルをスムーズに通り抜けます。
貯金箱:コインをくちばしでつまみ、貯金箱に入れる芸。集中力が試されます。
バスケットゴール:ボールをおもちゃのバスケットゴールに入れる芸。
最初に教えたのは「バンザイ」。
教え方がわからなかったので、「ばんざ~い」と言いながら両脇に指を入れて脇を持ち上げ、脇があがったらご褒美をあげるということを繰り返しました。
本当は羽まで広げてほしいのですが、こちらが羽まで広げると嫌がりそうでそこまでには至っていません。
「バンザイ」から少しずつできることを増やしていきました。
どれも教える過程は工夫が必要でしたが、その分インコとの絆が深まり、教える楽しさを実感しています。
バスケットゴールにボールを入れる芸の教え方

「インコに芸を教えるのってどうするの?」と思う方も多いかもしれません。
今回は、我が家のウロコインコが覚えた「バスケットゴールにボールを入れる芸」を、具体的な手順を追ってご紹介します。
ぜひ、あなたのインコさんも挑戦してみてください!
教え方の手順
手順1:バスケットゴールとボールに慣れさせる
インコは警戒心が強いので、見慣れない物にすぐには近づきません。
まずはバスケットゴールとボールを見える場所に置き、その周辺にご褒美を置いてインコが自分から近づくようにしました。
手順2:ボールを手に持ってこさせる

この芸の基礎となる「持ってきて」ができることが前提です。
もし「持ってきて」ができない場合は、先にそちらを教えましょう。
ボールを手に持ってこれるようになれば、次のステップに進みます。
手順3:バスケットゴールを手のひらの上にひっかける

バスケットゴールを軽く傾け、手のひらに少しだけ載せた状態でボールを持ってきてもらいます。
ゴールに近づく感覚をつかませる段階です。
手順4:ゴールの位置を少しずつ中央に寄せる

手のひらの中央にゴールを置き、ボールをゴールの中に入れるよう誘導します。
インコが成功したらすぐにご褒美をあげて褒めましょう。
手順5:手のひらをはずしていく

徐々に手のひらをゴールから離し、インコがゴールだけを狙えるようにします。
手順6:ゴールを傾けた状態で練習する

最初はゴールを少し傾け、ボールを入れやすくします。
手順7:ゴールを立てて練習をする

最後は、ゴールを完全に立ててボールを入れる練習をします。
難しそうなら無理をせずまたゴールを傾けてください。
高さに慣れるまで何度も繰り返します。
習得速度はインコさんによって変わると思いますが、晴の場合は1日2回×2日程度で覚えられました。
教えるときのコツ
一気に難易度を上げないように、段階を細かく分けることが大切です。
インコが「できそう!」と思える小さな成功体験を積み重ねましょう。
インコがやる気を失った場合は、できていた段階に戻ってから再開すると良いです。
こうして少しずつ進めることで、インコも楽しみながら新しい技を覚えてくれるでしょう。ぜひ試してみてください!
ご褒美の設定もポイント

インコに芸を教える際、重要なのが「ご褒美」の設定です。
我が家のインコの場合、特別なご褒美として「ヒマワリの種」を使っています。
普段の食事には含まれていないため、特別感がインコのやる気を引き出します。
あなたのインコさんも、大好きな特別なおやつを見つけてくださいね。
ふれあいのために
なぜ、我が家のウロコインコに芸を教えているのか。
それは、一緒に過ごす時間をもっと楽しく、そして深いふれあいの時間にしたいと思ったからです。
きっかけは、セキセイインコの雨が虹の橋を渡ったことでした。
雨はとても賑やかで、放鳥中も常に動きがあって一緒にいるだけで活気をもらえる存在でした。
しかし、晴は性格が異なり、放鳥してもそこまで活発に動き回ることはしません。
雨が虹の橋を渡ってから、なんだか放鳥時間が「シーン」となったのでした。
そのため、「一緒に何かをして楽しみたい」という気持ちが芽生え、芸を教えることをはじめました。
インコが何かに集中している姿を見るのは飼い主としても嬉しく、インコ自身も新しいことに挑戦する楽しさを感じているようです。
芸を教えることでインコとの時間がより充実し、コミュニケーションの幅が広がりました。
晴にとっても良い刺激となり、放鳥時間がより有意義なものになっています。
ウロコインコは賢い

ウロコインコはとても賢く、こちらの教え方さえ適切であれば驚くほどスムーズに芸を覚えてくれます。
インコにとって新しいことを学ぶのは遊び感覚に近いようで、楽しみながら次々と新しい技を習得していく姿には感心するばかりです。
逆に、なかなか覚えられない芸があるときは、「インコの能力の問題ではなく、自分の教え方に工夫が足りないのだ」と感じます。
タイミングや褒め方、教える順番などを見直して、試行錯誤を繰り返すことで、また一歩前進できることが多いです。
ウロコインコの賢さと好奇心を活かして教える時間は、私にとっても学びの時間。
彼らのポテンシャルを引き出すためには、飼い主がインコに寄り添い、楽しさを共有することが何より大切だと感じています。
みなさまのおうちのインコさんにも芸を教えて、一緒に楽しんでみませんか?