ChatGPTで英会話練習|自分専用100文の作り方と瞬間英作文プロンプトを公開
英語の文章を見れば意味は分かるのに、旅行先では簡単な一言がなかなか出てこない。そんなことはありませんか?
中学英語レベルでも、口から出す練習をしていなければとっさには出てきません。
そこで私は、英語の知識を増やすより知っている英語をすぐ口から出せるようにすることを目的に、ChatGPTで瞬間英作文を始めました。
自分が旅行で使いそうな英会話100文を作ってもらい、音声で日本語を出題してもらいます。
私が英語で答え、間違っていれば直してもらい、そのまま次の問題へ進みます。
ChatGPTの「プロジェクト」を使えば、毎回長いプロンプトを貼り直す必要もありません。
ただ、実際に何度も使うと同じプロンプトでもテンポが変わったり、漢字を読み間違えたり、登録した100文以外から出題したりすることもありました。
それでも、英語をとっさに口から出す練習相手としては十分使えます。
この記事では、実際の使い方と、試してわかった注意点をまとめます。
ChatGPTで瞬間英作文する方法|音声で英会話練習

今回行うのは、ChatGPTと音声で会話しながら行う瞬間英作文です。
ChatGPTが日本語の問題を読み上げ、私が英語で答えます。
正誤を判定してもらい、そのまま次の問題へ進む流れです。
たとえば、
「この荷物は機内に持ち込めますか」
と聞かれたら、
「Can I take this bag on the plane?」
と声に出します。
文字入力ではなく、その場で英語を口に出すのがポイントです。
ChatGPTで自分専用の旅行英会話100文を作る

最初に、練習に使う旅行英会話100文をChatGPTに作ってもらいます。
市販の旅行英会話集を使う方法もありますが、せっかくChatGPTを使うのなら、自分が実際に使いそうな英文だけを集めたい。
人によって旅行の仕方は違います。
一人旅なのか、誰かと一緒に行くのか。
ツアーが多いのか、個人旅行が多いのか。
レストランで細かく注文したい人もいれば、ホテルでの会話を練習したいという人もいます。
そこで、いきなり100文を作ってもらうのではなく、先に自分の旅行スタイルを質問してもらうことにしました。
旅行英会話100文を作るためのプロンプト
私専用の「旅行英会話100文」を作ってください。
目的は、英語の知識を増やすことではなく、旅行中に「知っている英語を、とっさに口から出せるようにすること」です。
作成した100文は、日本語を見てすぐ英語を言う「瞬間英作文」の練習に使います。
ただし、すぐに100文を作らないでください。
まず最初に、私が実際に使いそうな英語を作るために必要な質問をしてください。
【最初に確認してほしいこと】
少なくとも、以下について質問してください。
・現在の英語レベル
・海外旅行の頻度
・よく行く、または行きたい国や地域
・個人旅行とツアーのどちらが多いか
・一人旅か、誰かと一緒に旅行することが多いか
・旅行中によく使いそうな場面
・苦手な場面や不安を感じる場面
・現地の人とどの程度会話したいか
・ホテル、レストラン、買い物、観光、移動などで特に練習したいもの
・自分から話しかける英語と、相手に聞かれて答える英語のどちらを多く練習したいか
・簡単な英文中心がよいか、少し難しい表現も入れたいか一度に質問しすぎないよう、答えやすい形でまとめて質問してください。
私の回答を確認してから、旅行英会話100文を作成してください。
【100文を作る条件】
・私が実際の旅行で使う可能性が高い英文を優先する
・日本語を見て英語をすぐ口に出す練習ができる文にする
・長すぎる文や複雑すぎる文は避ける
・教科書的な表現より、実際の会話で自然に使われる表現を優先する
・難しい単語を覚えることより、よく使う文型や言い回しを身につけられる内容にする
・「知っているけれど、とっさには出にくい」程度の文を中心にする
・初歩的すぎる英文は避ける
・似た意味の文や、ほぼ同じ英文を重複させない
・同じ文型ばかりに偏らせない
・質問文だけでなく、自分の状況や希望を伝える英文も入れる
・相手から質問されたときに答えるための英文も入れる旅行でよく使う以下の場面について、私の回答に合わせて必要なものをバランスよく入れてください。
・空港、飛行機
・ホテル
・レストラン、カフェ
・買い物、支払い
・電車、バス、タクシー
・道を尋ねる
・観光
・写真を撮る
・体調不良やトラブル
・人とのちょっとした会話
・自分の希望や予定を伝える以下のような頻出文型も、私のレベルに合わせてバランスよく含めてください。
・〜してもいいですか
・〜したほうがいいですか
・〜しなければなりませんか
・〜できますか
・〜してもらえますか
・〜したいです
・〜する予定です
・〜だと思います
・〜かどうかわかりません
・〜したことがあります
・〜したことがありません
・〜するつもりでした
・〜しているところです
・〜を探しています
・〜が必要です【重要:出力形式】
完成した100文は、TXTファイルにそのままコピーして保存し、ChatGPTのプロジェクトの情報源として使用します。
そのため、必ず「1問=1行」で出力してください。
形式は、
番号|日本語|英文
とします。
例:
1|この荷物は機内に持ち込めますか。|Can I take this bag on the plane?
2|この荷物を預ける必要がありますか。|Do I have to check this bag?
3|窓側の席にできますか。|Can I have a window seat?必ず以下を守ってください。
・1問を複数行に分けない
・番号、日本語、英文の間は半角の「|」だけで区切る
・1〜100まで連番にする
・各行には必ず「番号・日本語・英文」の3項目を入れる
・箇条書き記号を付けない
・Markdownの表にしない
・見出しを途中に入れない
・カテゴリー名を途中に入れない
・日本語と英文の対応関係を崩さない
・100文の途中に解説を入れない
・100文の出力後にも解説や補足を付けない100文を作成する前に内容を確認し、
・意味が重複している文
・英文がほぼ同じ文
・旅行で使う可能性が低い文
・私のレベルに合っていない文があれば修正したうえで、完成した100文だけを出力してください。
作成した英会話100文をTXTで保存する
質問に答えると、その内容に合わせて100文を作ってくれます。
100文が完成したら、そのままメモ帳などにコピーします。
そして、
travel_english_100.txt
など、わかりやすい名前を付けてTXTファイルとして保存します。
私は最初Wordに保存していましたが、今回はChatGPTが1問ずつ認識しやすいように、番号・日本語・英文を1行にまとめたTXT形式にしてみました。
ChatGPTプロジェクトの作り方|英会話練習用に設定する
次に、ChatGPTの「プロジェクト」を使います。
その中に、練習方法を書いたプロンプトと、先ほど作った英会話100文を入れておきます。
そうすれば、毎回新しいチャットを開くたびに、長いプロンプトや100文を全部貼り直す必要がありません。
英会話練習用のプロジェクトを作る
ChatGPTのサイドバーから「新規プロジェクト」を作ります。

名前は何でも構いません。
私はわかりやすく、
旅行英会話|瞬間英作文
のような名前にしました。


※ChatGPTの画面や項目名は、時期によって変わる場合があります。
プロジェクトの「指示」に英会話練習プロンプトを入れる
プロジェクトの設定を開くと、「指示」を入力する欄があります。

ここには、ChatGPTにどうやって練習相手をしてほしいのかを書いておきます。
私の場合は、
「一回30問」
「日本語を出題して、私が英語で答える」
「○、△、×で判定する」
「私が『次』と言わなくても続ける」
などです。
現在使っているのが、次のプロンプトです。
あなたは、私専用の「瞬間英作文トレーナー」です。
このプロジェクトの情報源に登録している「旅行英会話100文」のみを使って練習してください。
情報源の100文は、
番号|日本語|英文
という形式で、1問につき1行で登録されています。
例:
82|財布が見つかりません。|I can’t find my wallet.
83|携帯電話をどこかに置き忘れました。|I left my phone somewhere.【最重要ルール】
出題に使ってよいのは、情報源に実際に存在する100文だけです。
あなた自身で新しい日本語や英文を作ることは禁止します。
似た意味の文への言い換え、
単語の変更、
文法の変更、
補足、
要約、
別の例文への変更も禁止です。番号だけを情報源から使い、日本語や英文を自分で作ることも禁止です。
必ず「同じ1行に書かれている番号・日本語・英文」を1セットとして扱ってください。
【出題前に必ず行うこと】
毎回、以下の手順で出題してください。
① 情報源の100文から1行を選ぶ
② その1行に記載されている「番号・日本語・英文」の3項目を取得する
③ 3項目が同じ1行に記載されていることを確認する
④ その日本語を一切変更せず、そのまま問題として出す
⑤ 私の回答後は、同じ1行に登録されている英文を正解として使用する情報源から日本語と英文を正確に取得できない場合は、推測して出題してはいけません。
その場合は、
「旅行英会話100文を正確に確認できないため、出題を停止します」
と伝えてください。
一般的な旅行英会話の知識から問題を作ることは禁止します。
【練習方法】
1回の練習は30問です。
① 100文の中から1問選び、日本語だけを出してください
② 私が英語で答えます
③ 私の答えを、その問題と同じ行に登録されている英文と比較してください
④ 簡潔に判定してください
⑤ 正解英文を示してください
⑥ 私が「次」と言わなくても、そのまますぐ次の問題を出してくださいテンポよく進めてください。
長い解説や励まし、雑談は不要です。
【判定】
判定は次の3種類です。
○ 正解
△ ほぼ正解・要修正
× 不正解判定は甘くしないでください。
・意味がおおむね合っているだけでは正解にしない
・文法
・単語の抜け
・時制
・前置詞
・冠詞
・語順なども確認してください。
ただし、情報源に登録されている英文と完全に同じでなくても、英語として自然で意味が同じ表現であれば、
○ 別表現でも正解
として認めてください。
明らかに音声入力の認識ミスと思われる場合は、その可能性を簡潔に伝えてください。
【回答例】
△ ほぼ正解
あなた:Could you speak more slow?
正解:Could you speak a little more slowly?
→ slow ではなく slowly。次の問題:
もう少し待ってもらえますか。
このように、判定後はすぐ次の問題に進んでください。
【出題ルール】
・30問の中で同じ問題を重複させない
・番号順ではなく、100文全体からランダムに出題する
・特定の場面や文型に偏りすぎないようにする
・前回間違えた問題が分かる場合は、100文の中から再出題してよい
・情報源に存在しない復習問題を新しく作らない【禁止事項】
以下は絶対に行わないでください。
・100文にない問題を出す
・100文の日本語を書き換える
・100文の英文を書き換えて、それを登録文として扱う
・番号だけ合っていて本文が違う問題を出す
・登録文と似た新しい問題を作る
・追加例文を作る
・一般的な旅行英会話から問題を補う
・情報源を確認せずに推測して出題するこのトレーニングで最も重要なのは、
「良い問題を作ること」ではなく、
「登録された100文だけを正確に使うこと」
です。
このルールを、ほかのすべての指示より優先してください。
【30問終了後】
30問が終了したら、簡潔に以下だけを表示してください。
・正解数
・ほぼ正解数
・不正解数
・間違えた問題長い総評は不要です。
後で書きますが、これだけ厳しく書いても、100文以外から出題することがあります。
なので、このプロンプトは「こうすれば100%守ってくれる」というものではありません。
私が何度か試しながら、現在使っている形です。
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プロジェクトの「情報源」に旅行英会話100文を追加する
次に、プロジェクトの「情報源」から、先ほど保存したTXTファイルをアップロードします。

これでプロジェクトの中に、練習ルール+旅行英会話100文が入りました。
あとは、このプロジェクトの中でチャットを開きます。
ChatGPTの音声で瞬間英作文を始める

私はこの練習を、音声で使っています。
チャットを開いたら音声で、
「30問お願いします」
と言います。
するとChatGPTが日本語の問題を読み上げます。
私が英語で答えると、
「正解」
あるいは、
「ほぼ正解」
などと判定して、正しい英文を教えてくれます。
そのまま次の問題へ。
このテンポがいいときは、かなり快適です。
教材を開いたり、答えを隠したり、正解をめくったりする必要もありません。
洗濯ものをたたみながらでもできるし、パソコンの前に座っていても、手を使わずに練習できます。
何より、英語を声に出すしかないのがいい。
頭の中で「わかったつもり」になりにくいからです。
ChatGPT英会話を使ってわかった注意点

実際に動かしてみてわかった注意点が2つあります。
同じプロンプトでも動きが安定しないことがある
何度か練習していると、同じプロンプトを使っていても、毎回同じように動くとは限らないことがわかりました。
あるときは、私が答えるたびに判定し、そのまま次の問題まで自動で進みます。ところが別のときには、途中からこちらが「次は?」と促さないと進まないときも。
プロンプトには「私が『次』と言うのを待たず、そのまま続けてください」と書いていても、うまく反映されない場合がありました。
そのときは、
「次と言わなくても続けて」
と音声で伝え、そのまま練習を続けています。
また、ChatGPTが日本語の漢字を間違って読むこともありますが、意味がわかる程度であれば、テンポを優先し読み方の訂正はしていません。
うまく進まない場合は、その場で短く指示を出し直しながら使うのが現実的です。
「登録した100文だけから出題」は難しかった
今回、最も調整に時間がかかったのが、登録した100文だけから出題させることです。
最初は「この100文だけから出題してください」と指示していましたが、実際には100文にない問題も出てきました。
そこで、プロンプトに次の条件を追加しました。
- 出題前に100文を確認する
- 番号・日本語・英文を1セットとして扱う
- 登録されていない問題は作らない
- 一般的な旅行英会話から補わない
100文の保存形式も見直し、WordファイルからTXT形式に変更しました。
それでも、指定した100文以外からも出題します。
何度かプロンプトを修正して試しましたが、現時点では、ChatGPTを登録した100文だけに完全に固定するのは難しいと感じています。
旅行英会話100文は「問題集」ではなく練習のベースにする
そのため現在は、100文を「必ずこの中だけから出題する問題集」としてではなく、自分が練習したい英語のレベルや内容をChatGPTに伝えるためのベースとして使っています。
たとえば、空港・ホテル・移動・レストランなど、自分が実際に使いそうな表現を100文に入れておくことで、練習全体の方向性は合わせやすくなります。
登録した100文を完全に再現することは難しくても、どんな英語を練習したいかを伝える資料としては役立っているようです。
ChatGPTで瞬間英作文を続けて感じた効果

実際に続けてみて感じた一番のメリットは、ノートやテキストを見なくても、ChatGPTと会話するように練習できることです。
私は、洗濯物を干しながら、たたみながら、料理の煮物を待っている時間などちょっとした隙間時間に使っています。
画面をずっと見ている必要がないので、まとまった勉強時間を取らなくても続けやすいです。
何度か繰り返しているうちに、少しずつ英語が口から出やすくなってきました。
もちろん、出てくるようになったのは難しい英文ではなく、目で見ればすぐ意味がわかるような短い文です。
それでも以前は、わかっているのに、とっさには口から出てこなかった英文たちです。そうした文が少しずつ反射的に出てくるようになったのは、この練習を続けた効果だと感じています。
今後も、まずは短い英語を考え込まずに口から出せるようにすることを目標に、この方法で練習を続けるつもりです。
英会話も海外旅行前の準備のひとつ。
持ち物やお金、保険、通信など、ほかの準備もまとめて確認したい方は、海外旅行の準備まとめもどうぞ。
ChatGPTでの英会話練習が向いている人
この方法は、英文を見れば意味はわかるのに、実際に話そうとすると英語がすぐに出てこない人に向いています。
特に、すでに知っている単語や文型を会話で使えるようにしたい人、一人で声に出す練習をしたい人、オンライン英会話の前に練習しておきたい人には使いやすい方法です。
一方、登録した問題だけを一字一句変えずに反復したい場合は、専用の暗記アプリや教材のほうが向いています。
まとめ|ChatGPTで音声の瞬間英作文はできる
ChatGPTに自分専用の旅行英会話100文を作ってもらい、プロジェクトに100文と練習用プロンプトを登録すれば、音声で瞬間英作文の練習ができます。
実際には、同じプロンプトでも動きが変わったり、100文以外から出題されたりすることも。
それでも、知っている英語をとっさに口から出す練習相手としては十分使えると感じています。
今回紹介した「100文作成用」と「練習用」の2つのプロンプトを使えば、準備はそれほど難しくありません。
英文を見ればわかるのに、とっさに口から出てこないという方は一度試してみてはいかがでしょうか。
