空港からして想像と違った|姉とふたり初めてのカンボジアへ
飛行機を降りて、最初に思いました。
え、歩くんだ。
シェムリアップの空港に到着し、機内から外へ出ると、連絡通路はありませんでした。
迎えのバスが来るわけでもありません。みんな飛行機を降りると、そのまま建物へ向かって歩いていきます。
姉と私も、その列に混じりました。
そして、建物に近づいていくうちに、もうひとつ気づきます。
空港が、平屋です。

福岡を出て、ハノイで乗り継ぎ、ようやくたどり着いた初めてのカンボジア。
その入口が、思っていたよりずっと小さいのです。
アンコールワットを見たくてやって来たカンボジアですが、空港からして想像と違いました。
まだ入国もしていないのに、ちょっと面白くなってきました。
入国したらもう外だった
建物に入り、入国審査を済ませ、荷物を受け取ります。
ここまでは、いつもの海外旅行と同じです。
出口近くには、荷物をチェックする職員らしき人がいました。
ただ、スマホを見ながらのんびりしていて、チェックもなくそのまま通れました。
そして、その先へ進むと、
外でした。

「え、もう外?」
たぶん、これまでの海外旅行の中で、飛行機を降りてから外へ出るまで最短です。
大きな空港では、飛行機を降りてから外へ出るまでが長い。
ところがシェムリアップでは、
飛行機を降りる。歩く。入国する。荷物を取る。外。
早い。
空港は大きいほうが便利だと思っていましたが、出るだけなら小さい空港は実に身軽です。
外では、ガイドのソニーさんが待っていました。ここからホテルへ向かいます。
アンコールワットより先に聞いておきたいこと
車が走り出すと、窓の外は初めて見るものばかりです。
道も、店も、走っている車も、歩いている人も、全部知らない。
初めての国では、ただ車に乗っているだけでも退屈しません。
あれは何だろう、これは何だろうと見ているうちに、景色がどんどん後ろへ流れていきます。
私はこの時間が好きです。
ホテルまでの道はほぼ一本道で、途中を右へ行けばオールドマーケットの方向だと、ソニーさんが教えてくれました。
そこで、さっそく聞いておきたいことがありました。
ナイトマーケットです。
この日の夜に行くつもりでした。

JTBのツアー客向けに無料のシャトルバスがあるらしく、乗り場と時間を教えてもらいます。
これで行きは大丈夫。
問題は帰りです。
私も姉もかなりの方向音痴なので、バスで連れていってもらうところまではいいのです。
問題は、マーケットをあちこち歩いたあと、同じ乗り場まで戻れるかどうか。
そこは、まったく自信がありません。
「タクシーで帰ると、いくらくらいですか?」
するとソニーさんが、
「タクシーじゃなくて、トゥクトゥクですね」
と教えてくれました。
そうか。ここではトゥクトゥクなのか。
ホテルまで、だいたい3ドルくらいとのこと。
なるほど。帰る方法はわかりました。
では、もうひとつ。
「夜、歩いて大丈夫ですか?」
「安全ですよ〜」
その一言で、かなり気が楽になりました。
シャトルバスがあって、帰りはトゥクトゥクで3ドルほど。夜も歩けそう。
よし、行ける。
まだホテルにも着いていないのに、夜の予定は着々と決まっていきました。
ホテルに着いたら、まずクロマー
泊まったのは、アンコールセンチュリーです。

ホテルに着くと、スタッフの方が一人ずつ首に布をかけてくれました。
クロマーという、カンボジアの布です。
こういうのは、うれしい。
ほんの少し前まで飛行機に乗っていたのに、首にクロマーをかけてもらうと、急に「ああ、本当にカンボジアに来たんだ」という感じがしてきます。
ホテルのスタッフは、廊下ですれ違うとよく笑ってくれました。
そして「ありがとう」と言うときには、胸の前で手を合わせます。
タイでも見たことのある挨拶ですが、私はこの仕草が好きです。
言葉だけで「ありがとう」と伝えるより、ほんの少し丁寧に気持ちを渡しているように見えます。
バスタブはある。でも栓がない
部屋もきれいでした。バスタブもあります。よかった。
と思ったのですが、よく見ると、栓がない。
バスタブはあるのに、お湯をためるための栓がありません。
どういうこと?と思って、その栓のないバスタブをじっと見つめました。
まるで見つめていると出てくるかのように。
でもやっぱり、ありません。
海外へ来ると、ときどきこういうものに出会います。
まあ、いいか。
時計を見ると、もう夕方5時半を過ぎていました。
そろそろ出かけます。
「行けばわかる」はずだった
福岡を出て、ハノイで乗り継ぎ、ようやくシェムリアップまで来ました。
でも、ホテルでゆっくりするつもりはありません。ナイトマーケットには行きたい。
ホテルへ向かう車の中で、行き方を聞きました。帰りのトゥクトゥクの相場も聞きました。夜の治安も確認しました。
ここまでわかれば、あとは行くだけです。
荷物を置いて少し身支度を整え、姉とホテルを出ました。
まずは、JTBの無料シャトルバス。
ソニーさんの説明では、乗り場へ行けばわかるような感じでした。
ならば、行けばわかるのでしょう。
教えてもらったあたりまで行ってみます。
……わかりません。
もう少し先かな。
歩いてみます。
やっぱりわかりません。
看板もない。バス停らしきものもない。そして肝心のバスも来ない。
全然わかりません。
ついさっきまで、行きも帰りも順調に話がまとまっていたはずなのに、シャトルバスから予定がずれました。
まだカンボジアに着いて数時間。
アンコールワットも見ていません。

さて、どうしよう。
このあと私たちは無事にナイトマーケットへたどり着き、値段交渉をして、0.5ドルのビールを飲み、マッサージを受けます。
そしてホテルへ戻ったあと、なぜかもう一度マッサージを受けることになります。
まだ初日です。
これから海外旅行へ行く方へ
初めての国では、現地に着いてから「これ、どうするんだろう?」と思うことが意外と出てきます。
持ち物やお金、ネット環境など、出発前に準備できることはこちらにまとめています。
→ 海外旅行の準備はこれでOK|持ち物・お金・保険・防犯まとめ
このシリーズをまとめているカンボジア旅行記はこちらです。
□カンボジア・ベトナム旅行|アンコールワットだけじゃなかった4泊5日の記録
①今回の記事です
②値切って、揉まれて、また揉まれる。シェムリアップの夜は忙しい
③説明が終わってもなぜか動かない。カンボジアで気になった「間」

