バンコクでGrabを使おうとしたら23時間利用停止になった話

バンコクへ行く前、私はタクシー事情をかなり調べていました。

調べると出てくるのが、

「乗車拒否される」

「メーターを使わず、料金交渉になる」

という話です。

それはちょっと面倒ですよね。

知らない土地で、しかも外国語で、適正価格の感覚もなく

「そこまでいくら?」

「高い」

「もう少し安くして」

などとやり取りするのは、できれば避けたい。

そこで用意したのが、タクシー配車アプリのGrabでした。

ちなみに、Grabを現地で使うにはスマホの通信環境も必要です。

私は海外ではGoogleマップや配車アプリを使うので、通信手段は出発前に用意しておきます。

タイ旅行で使えるeSIMや、3日・5日・7日ならどのくらいのデータ容量が必要かはこちらにまとめています。

→ タイ旅行eSIMおすすめ|Grab利用で便利!3日・5日・7日なら何GB必要?

行き先を入れれば料金の目安が表示されるし、うまく配車できれば流しのタクシーを止めて交渉する必要もありません。

たとえ普通のタクシーやトゥクトゥクに乗ることになっても、Grabに出てくる金額を見れば、

「この距離なら、だいたいこのくらい」

という目安にもなる。

つまり私は、日本にいる時点で、

「これでバンコクのタクシー問題は、だいたい解決」

くらいに思っていました。

私は海外旅行では、わりと事前に調べるほうです。

現地へ行ってから「さて、どうする?」となるより、移動方法も調べて、必要そうなアプリも入れておきたい。

今回も、そのつもりでした。

いよいよGrabの出番

バンコク2日目。

朝からネイルサロンへ行き、中華街を歩き、インド人街にも寄って、次は王宮へ向かおうとしていました。

すでにかなり歩いています。

しかも暑い。

歩けない距離ではないけれど、もうできれば歩きたくない。

そんなときのためのGrabです。

ようやく出番が来ました。

私は少し得意な気持ちでアプリを開きます。

さあ。

日本で入れてきたGrabよ。

いよいよ働いてもらおう。

行き先を王宮にして、タクシーを呼ぼうとします。

ところが、画面がくるくると考え続けるだけで、なかなか呼べません。

そしてこの周辺のタクシーはbusyです、というような表示が出ます。

さらにキャンセルしますか?と迫られる。

仕方がないのでキャンセル。

場所が悪いのかもしれないと思い、少し歩いてからもう一度呼びました。

またbusy。

またキャンセル。

さらに少し移動して、もう一度。

やっぱり来ない。

空いているタクシーがなければ、アプリがあってもどうにもならない。

そりゃそうです。

Grabは魔法ではありません。

アプリを入れたからといって、どこからかタクシーが現れるわけではない。

でも、ここまで捕まらないものなのか。

観光客の数に対してタクシーが足りないのだろうか。それとも、この場所や時間帯の問題なのだろうか。

そういえば、事前に調べたときには「メーターを使わないタクシーがいる」という話もずいぶん出てきました。

タクシーの数が少ないから、タクシーが強気なんだろうか?

日本で「これで安心」と思っていたのに、話が違います。

調べた「あるある」を順番に回収する

では、流しのタクシーを止めればいい。

そう思って、道路を走っていたタクシーに手を挙げました。

1台目。

行き先を伝えると、メーターは使わないと言われ、料金を提示されます。

出た。

事前に調べたやつ。

では次。

2台目。

行き先を伝えます。

乗車拒否。

また出た。

日本で調べた「バンコクのタクシーでありがちなこと」を、現地で一つずつ確認しているような気分になってきました。

別にコンプリートしたいわけではありません。

乗りたいだけです。

でも乗れない。

Grabでも呼べない。

流しのタクシーにも断られる。

結局、私たちは王宮まで歩くことにしました。

タクシーが捕まらなかっただけなのに

歩けない距離ではありません。

ただ、この日は朝からネイル、中華街、インド人街と回り、すでにかなり歩いていました。

そこにバンコクの暑さです。

歩いている途中から、娘が少し疲れているようには見えていました。

これだけ歩けば疲れるよね。

そのくらいに思っていました。

ところが、

「お母さん、頭痛い」

その一言で、これはまずいとなりました。

詳しくは別の記事に書きますが、王宮の中にあったカフェで休み、ジュースを飲んで、なんとか落ち着きました。

→ 「お母さん、頭痛い」バンコクで予定が全部止まった日

タクシーが捕まらなかった。

最初は、それだけの話だったはずです。

でも一つ予定がずれると、その次まで少しずつ変わっていく。

この日は、まさにそうでした。

今度こそGrabと思ったら

王宮を出るころには、娘も少し回復していました。

次に行きたかったのは、ワットパクナムです。

ここは今回、私がどうしても見てみたかった場所でした。

ただし、王宮から歩けば1時間半ほど。

さすがに歩けません。

さっきは中華街周辺だったから、たまたまタクシーが捕まらなかっただけかもしれない。

今度ならいけるかもしれない。

そう思って、もう一度Grabを開きました。

今度こそ。

ところが、画面に出てきたのはタクシーではありませんでした。

いつもの配車画面とは違う画面が表示され、私はGrabを23時間ほど使えないらしい。

え。

23時間?

なぜ。

しばらく画面を見ました。

どうやら、さっき何度もキャンセルしたことで、利用制限がかかったようでした。

ちょっと待って。

私は好きでキャンセルしたわけではありません。

タクシーが捕まらず、画面にキャンセルするような流れが出てきたから、キャンセルしたのです。

それなのに、

キャンセルしすぎなので、しばらく使えません。

いやいやいや。

私の中では、かなり納得がいきません。

「キャンセルしたくてしたのではありません」

と、アプリに説明したくなります。

もちろん説明したところで、Grabは黙ったままです。

日本で準備万端だと思っていた私のGrabは、ここで完全に沈黙しました。

配車はできなくても値段はわかる

とはいえ、入れてきたこと自体が無駄だったわけではありません。

Grabには、目的地までのおおよその料金が表示されます。

これは、タクシーやトゥクトゥクと料金交渉するときにも使えると思っていました。

実際、このあと王宮からワットパクナムまでトゥクトゥクで行くことになるのですが、そのときもGrabに表示された金額が目安になりました。

相手の言い値が高いのか。

このくらいなら払ってもいいのか。

相場を知らずに話すのと、「本来はだいたいこのくらい」とわかったうえで話すのとでは、ずいぶん違います。

配車アプリとしては、この日はまったく役に立ちませんでした。

でも料金のものさしとしては役に立った。

予定していた使い方とは、少し違いました。

最後に残ったのはトゥクトゥクだった

Grabは使えない。

タクシーも捕まらない。

ワットパクナムまでは歩けない。

となれば、残ったのはトゥクトゥクでした。

実は私、約10年前にバンコクへ来たとき、

「もう二度とトゥクトゥクには乗らない」

と思ったことがあります。

当時は排気ガスがひどく、囲いのないトゥクトゥクに乗ると、かなり直接的にそれを浴びた記憶があったからです。

それなのに10年後。

私はまた道端で、トゥクトゥクのおじさんと値段交渉をしていました。

Grabを入れておけば大丈夫。

日本ではそう思っていたのに、最後に頼ることになったのは、乗るつもりのなかったトゥクトゥク。

そしてそのトゥクトゥクで、今回いちばん見たかったワットパクナムへ向かうことになります。

→ 「もう二度と乗らない」と思ったトゥクトゥクに10年後また乗った

※この記事は2018年12月のバンコク旅行を振り返ったものです。現在のGrabの仕様やタクシー事情とは異なる可能性があります。

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