40代女性へおすすめ自己啓発本【2千冊の中から選んだ3冊】

この10年で約2千冊の本を読んできました。

その多くは「読書メーター」というアプリに記録しており、評価は「普通に面白い」が3、誰かにすすめたいと思うのが4、そして手元に置いておきたい一冊には5を付けています。

今回、その2千冊の中から、特に40代の女性に向けておすすめしたい自己啓発本を厳選しました。これからの人生をより豊かに、そして自分らしく生きるためのヒントが詰まった以下の3冊をご紹介します。

・嫌われる勇気
・世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
・現実は厳しい。でも幸せにはなれる

40代はキャリア、家庭、ライフスタイルの変化など、多くの転換点を迎える時期ですよね。これらの本は、内面の自己発見や困難を乗り越える力を養うために、実践してすぐ結果が得られる3冊です。

まだ読んだことのない本があればぜひ読んでみてください。

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嫌われる勇気

Amazonで26,587の評価があり平均4.5(2024年9月現在)

『嫌われる勇気』は、アドラー心理学に基づき、他人の期待や評価に縛られず、自分らしく生きるための心構えを説いた本です。アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」とし、他人の評価や反応に囚われてしまうことで生きづらくなることを指摘しました。

本書では、「他者から嫌われる勇気」を持ち、周囲の期待に振り回されず、自分の価値観に従って生きることが幸せな人生につながると解説しています。

特に、常に他人の顔色をうかがいがちな人や、自分の意見や感情を抑えてしまう人に向けて、どのように自己主張をしつつ、自分の人生を歩んでいくかを具体的に紹介。自分の価値観を明確にし、他人を変えようとするのではなく、自分自身を変えることの重要性が強調されています。

家庭やキャリアで多くの責任を抱え、他人からの期待や役割に縛られることが多い40代女性にとっては、この本が自分の軸を持って自由に生きるための指針を与えてくれるかもしれません。

社会的な圧力や他人の目を気にすることから解放され、自由に自分自身を表現し、心地よく生きるための強力なツールを提供してくれます。

「周囲に嫌われたくない」という不安から自分を犠牲にしがちな人に、他者の期待に応えるのではなく、自分の「ありのまま」を大切にすることが最終的に幸せにつながることを教えてくれます。

自分を守りつつ、他者との関係も健全に築くためのヒントが詰まった一冊で、40代の女性が新たな挑戦や選択をする際の背中を押してくれるでしょう。

この本を好きな理由

私が初めてこの本を読んだときには、「本当にそうよね、そうよね」と何度もうなずきながら読みました。

特に好きなところは「課題の分離」と「私たちを苦しめるのは客観的な事実ではなく主観的な解釈」というところ。

「課題の分離」は誰の課題かを明確にして、それが他者の課題であればそこに踏み込まないというもの。例えば子どもが勉強しないというのは、それで困るのは子ども自身。なのでそれは、あなたの課題ではなく子どもの課題なのです。

「私たちを苦しめるのは、客観的な事実ではなく主観的な解釈」というのは、例えば大部分の人とは違う身体的な特徴を持っている人がいたとします。大部分の人とは異なっているというのは客観的な事実。

そのことを自慢に思うのか、いやだなと思うのかは主観になりますよね。つまり私たちの苦しみは主観的な解釈で生まれているのです。

他にも好きなところを抜き出すと

・あなたの不幸はあなた自身が選んだもの
・ライフスタイルを自分で選んだのなら、再び選び直すことも可能
・アドラー心理学は自分が変わるための心理学
・他者の期待など満たす必要はない。他者もまたあなたの期待を満たすために生きているのでははない
・世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない

などです。

自分の考え方次第で、世界はこんなに明るく変わるんだということがわかる1冊です。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

Amazonで4,228の評価があり平均4.2(2024年9月現在)

この本は、自己理解を通じて「やりたいこと」を見つけるための具体的なメソッドを紹介してくれています。著者は、「好きなこと×得意なこと×大事なこと(価値観)」を掛け合わせる公式で、本当にやりたいことを見つける方法を提案。

短所を克服するのではなく、長所を活かすことが重要だと説き、自己理解を深めて行動に結びつけるための実践的なステップが紹介されています。

やりたいことがわからない、転職を繰り返してしまう人や、これからのことに迷っている人に特におすすめです。直感や運命的な出会いではなく、理論的な自己分析によってやりたいことを見つけ出し、人生を前向きに歩んでいくためのガイドとなります。

40代になると、これまでの人生で積み重ねてきた経験や価値観が再評価されることが多く、自分が本当に「やりたいこと」を再確認する必要が出てくる時期です。

この本はシンプルで実践的なメソッドを通じて、自分の本音や価値観を見つめ直し、これからの人生をどのように歩んでいくべきかを見つける手助けをしてくれます。

特に、これまで家庭や仕事に多くの時間を割いてきた女性にとって、人生の次なるステップを考える上で大変有効です。

この本を好きな理由

私がこの本を好きな理由は、やりたいことがわからない人にもわかりやすく、理論的に自分の「やりたいこと」を見つけるプロセスが用意されているからです。

自分のやりたいことがわからないという悩みのある40代も多いのではないでしょうか?

そんなときに、「直感で選択すればいいのよ」というアドバイスも世の中にありますが、この本では具体的なステップで自己理解を深め、少しずつやりたいことに近づける点が大きな魅力です。

特に「好きなこと×得意なこと×大事なこと」の公式で、自分に合った道を発見できるのは、誰にでも実践可能ですよね。

また、仮説でもいいから行動を起こすことを強調しており、完璧な答えを探すのではなく、試行錯誤しながら「本当にやりたいこと」に近づくプロセスが大切だと気づかされます。

こうした実践的なアプローチが、迷いを抱える人にとっての強力なサポートとなり、行動する勇気を与えてくれる点が非常に気に入っています。

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現実は厳しい。でも幸せにはなれる

Amazonで134の評価があり平均4.3(2024年9月現在)

『現実は厳しい。でも幸せにはなれる』は、心理療法家アルバート・エリスが開発した論理療法(REBT)に基づいたメソッドを紹介する実践的な本です。

エリスは、私たちの不安や苦しみが、実際の出来事よりも、それに対する思い込みや非論理的な信念から生まれていることを指摘します。

これを打ち破るために、ネガティブな考え方や感情を見直し、論理的な反論を行うことで、より良い結果を生み出す思考のフレームワークが示されています。

本書では、「壊れにくい自分」を作り、感情の動揺や不安に対処する方法を具体的に紹介。例えば、自分に対する「~ねばならぬ」といった厳しい要求を「~の方がよい」という柔軟な思考に置き換えることや、タイムアウト法を用いた人間関係の改善方法が説明されています。

これにより、失敗や逆境に直面しても、幸せな人生を作り出す力が自分にあることを信じ、問題に対処できるようになります。

すべての感情や行動が自己選択によるものであり、選択次第で自分を幸福に導びけるのです。このメソッドを用いて、思考と行動を変えれば、ポジティブな結果を得られます。

40代は家庭やキャリアの中で多くのプレッシャーを抱える時期です。この本は、現実の厳しさに対処するための具体的な方法を学び、不安やストレスを軽減するための実践的なアプローチを提供してくれます。

また、自己を再評価し、自分を責める傾向を改善するためのテクニックも多く含まれているため、40代の女性にとって非常に有益な一冊です。

この本を好きな理由

この本を好きなのは、この本が現実的な視点から、心の持ち方を柔軟に変えていく方法を実践的に教えてくれるからです。

自分の性格や今までの思考を否定せずに受け入れつつも、「ねばならぬ」という考え方を「~した方がよい」という選択に変えることで、気持ちが軽くなり、前向きに日々を過ごせるようになります。

さらに、自分が選んでしまっている不安や問題に対し、実はその選択をやめることもできるということを気づかせてくれます。

ひどいことが起こったとしても「自分はそれを乗り越えられないわけではない」という強い信念を持つことが大切です。こうした安定した思考を手に入れることで、どんな逆境でも、自分自身で幸せを築く力があると信じられるようになるのです。

本書では、自分の基本的な性格は受け入れつつ、しかし考え方を変えていく具体的な方法が示されており、ただ漠然としたアドバイスではなく、実際に役立つステップが詰まっています。

心の不安や動揺を少なくし、壊れにくい自分を作り出すためのヒントが多く、日常生活にすぐに応用できるアプローチが満載です。

結局のところ、この本は「幸せになるための選択肢はいつでも自分にある」という考え方を強調しており、それが私がこの本を好きなポイントです。人生のさまざまな困難に対して、柔軟で力強い心を育てる方法を学べる一冊として、心に響く内容となっています。

読書で生きる知恵を増やそう!

今回紹介した3冊は40代女性にとって自己理解を深め、より自由で幸せな人生を送るための力強いサポートとなるでしょう。

特に今回紹介したのは、すべて実践的な内容の本ばかりです。知ること→理解すること→体感することの順番にものごとが進みます。なので最初の段階「知ること」のために読書で「生きる知恵」を増やしませんか?

『現実は厳しい。でも幸せにはなれる』はkindleの読み放題に入会していれば無料で読めます。(2024年9月)

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50代女性におすすめの4冊もあります。こちらも読んでみてください。

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